「ウォーキング・日記」#117《山に怒られ雨に祟られた九州登山》                                                                                                  2010.10.29
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 私の山登りに対する気持が山を怒らせてしまったかと、反省している今回の九州登山でした。正直、立山・剱岳に行く前のような緊張感が私にはありませんでした。
安達太良山から帰ってきて、雑用に追われ毎朝の山歩きもせず前日の夜にバタバタとザックに荷物を詰め込んで、そんな私を山が気持良く受け入れてくれる筈がありません。
剱岳のように自分なりに準備をして山に拒絶されても、次回はモット頑張って登らせてもらおうと思い、こんな後味の悪い思いはしませんでした。
来年からは、初心に戻り謙虚に山に挑むことにします。
 

今回は、24日から一泊二日で阿蘇山と九重山に登る予定でした。
24日(阿蘇山登山):新神戸から新幹線で博多に行き、レンタカーで阿蘇山の仙酔峡登山口に行き、仙酔峡ロープウェイに乗って火口東駅から中岳(1506m)に登り、阿蘇の最高峰・高岳(1592m)に登って仙酔峡尾根を登山口まで下り、黒川温泉(阿蘇山と九重山の間にある)に泊る。
25日(九重山登山):九重山登山口の牧の戸峠まで行き、沓掛山(1503m)から九重山の主峰・久住山(1787m)に登り、九重山の最高峰・中岳(1791m)に登ってから牧の戸峠に下り、博多に戻り神戸に帰る。移動は全てレンタカー。
これが予定していた行程でした。

24日、予定通り始発の地下鉄に新長田駅から乗り、同行する山仲間二人と新幹線の新神戸駅改札前で6時に会って、新神戸6時18分発の新幹線で博多に着いたのは8時54分でした。
私は山行きで新幹線を利用するのは、今回初めてでした。
車も混んでいなかったので、途中で昼御飯を食べても予定通り12時半には仙酔峡ロープウェイに乗れそうだったのですが、博多に着いた時から降っていた雨がしだいに強くなり風も出てきました。携帯でロープウェイが運行しているかどうか観光協会に問い合わせると、ロープウェイは動いておらず、中岳と高岳の間は火山ガスが発生していて今日は登山は無理とのことでした。
“君子危うきに近寄らず”の言葉を守り、今回は阿蘇登山は諦めて阿蘇パノラマラインから阿蘇山公園道路をドライブし中岳の火口見学に行きました。でも火口もガスではっきりは見えませんでした。宿には4時頃着き 、温泉にはユックリ浸かれました。
私が以前黒川温泉に来たのは同期の仲良し女四人組とでしたが、あの頃は若かった・・・
下駄を履いて温泉巡り手形を首からぶら下げ温泉巡りをし、夜中には泊まったホテルの露天風呂で時間など気にせず、うるさくハシャぎました。
驚くほど安〜いツアーだったと思います。
あれは何年前だったのでしょう?記憶力が皆無に近い今日この頃です。

家に帰ってネットで仙酔峡ロープウェイの公式ホームページを調べると、ロープウェイを運営しているのは阿蘇市第三セクターの東阿蘇観光開発会社で今年5月より長期運休となってました 。故障も多く、経営内容は相当な赤字だったようです。ホームページには『申し訳ありませんが、5月4日(火)からロープウェイ整備の為、運休しております。運行再開予定日は未定』と書かれていました。予習不足でした。
仙酔尾根は登山口から山頂まで溶岩の道が続き、中間点から先は岸壁で岩棚に固定されたロープを伝って登るので、天候の悪い時は危険で阿蘇山では最も難易度の高いコースだそうです。無理して登っていたらキット私は帰らぬ人になっていたでしょう。
雨風がひどかったのは、神様の思し召しかも…
 

25日、朝起きると風は少しおさまっていましたが、雨は降り続いていました。
一番早い朝食の時間は8時でしたが、私たちは宿の人に無理を言い8時前に食事をさせて貰いました。宿を出る時はレインの上下を着込み、スパッツも着けてバッチリ雨対策をして車に乗りました。
登山口の牧ノ戸峠は、昨日黒川温泉に行く前に下見に来てレストハウスでソフトクリームを食べたのですが、それがメチャクチャ美味しかったので、今日も下山したら絶対食べるつもりです。
やまなみハイウェイを走っている時にガスの合間に見えた沓掛山は見事に紅葉していましたが、峠の駐車場に着いた時にはガスにスッポリ覆われ、見ることが出来ませんでした。
こんなことなら途中で車を停めて貰い、写しておけば良かったです。

登山口からの沓掛山は遊歩道を進みましたが、朝で体が起きていなかったせいか結構堪えました。途中、東屋があり天気が良ければ紅葉した沓掛山を眺められたのでしょう…
沓掛山の頂上は、稜線に上がってすぐの右手にあったみたいですが、私たちは寄らずに稜線を進み、扇ヶ鼻分岐の先の西千里浜の平坦な道に出ました。そこにはうず高く積まれたケルンが幾つもありました。雨は激しく降ったり止んだりでしたが、私はレンタカー店で借りたビニール傘を差していたので、そんなに濡れませんでした。星生崎と呼ばれる岩場の下は岩石が多い道でしたが、その先は下りで運動場の様な窪地の左手にトイレと避難小屋がありました。私が避難小屋に入ると、久住山から15人ぐらいのグループが坂道を転がるように下りて来られました。彼らは避難小屋にザックを置いて登ってこられたようで、私たちと彼らで避難小屋は満員になりました。
私たちは非常食とアミノバイタルのゼリー飲料とで腹ごしらえをしました。私は此処からは風が強くなりそうなので傘をたたみ、寒くなってきたのでレインの上着の下にベストを着込みました。もっと寒くなったらカシミヤのセーターを着るつもりでしたが、それはしなくても大丈夫でした。
傘をストック代わりに坂道を登り、久住分かれを右折し久住山頂に向かいました。山頂までは岩場の坂道が続き、動けないほどではありませんでしたが、風も想像以上に強かったです。

九重山は、大分県西部にある火山群の総称で九州本島で一番高い山です。最初の登山予定の処でも書きましたが九重山の主峰が発音は同じですが久住山、最高峰が中岳(1791m)です。最高峰と言っても際立って高いのではなく、九重山には中岳、久住山以外にも大船山(1786m)、稲星山(1774m)、星生山(1762m)、三俣山(1745m)、南峰(1743m)、白口岳(1720m)、北大船山(1706m)と1700m級の山が群がっています。
久住山山頂に立った私の後ろはガスで何も見えませんが、天気が良かったら山頂からは紅葉した九重の山々や阿蘇山や祖母山を望む雄大な美しい景色が満喫できたことでしょう。

山はお天気しだいで感動の大きさは違いますが、何も見えなくても山頂を踏めた喜びにかわりはありません。
今回は体も冷えていたので、中岳には登らず下山しました。
牧ノ戸峠のレストハウスでソフトクリームを食べ、途中で温泉に入って温まってから博多に戻りました。17時30分の新幹線に乗り、神戸での電車の連絡も良く家に帰ったのは21時前でした。
今回は大いに反省させられた山行きでした。

これからも歳も考え、無理せず挫けず努力を怠らず、山に怒られないよう謙虚に、仲間と一緒に山に登り続けたいです。


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