「ウォーキング・日記」#114《 霊峰立山・剱岳登山(2)》                                                                                                  2010.09.19
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11日、朝起きると予想通りの快晴でした。
これ以上焼けたら前か後ろか分からなくなりそうなので、日焼け止めをタップリ塗って6時半に山荘を出発しました。
雄山山頂(3003m)まで山荘からの標高差は300m程だったのですが、最初は見上げるようなザレ状の急斜面を登らねばなりませんでした。石を落とさないように気をつけながら登って行くと三ノ越という小さな広場があり、その先の頂きに雄山神社の社務所が見えてきました。
山荘で美人妻とイケメン夫の若い夫婦から「明日、山仲間が雄山神社で結婚式を挙げる」と聞いていたのですが、私達が社務所に着くと式の真っ最中でした。
10mほど上にある峰本社に上がれる人数が限られているそうで、新郎新婦の友人たちは社務所の前で式典を見守っていました。
天気が良いと峰神社からは、ともに日本三霊山といわれる富士山と白山も眺められるそうです。何て素晴らしい結婚式でしょう。
でも二人とも御両親は登っては来られなかったようです。
私が親でも今ならこの様に登ってきますが、登山など無縁だった息子達が結婚した頃なら登って来れなかったでしょう。
イイエ、私のことですから山登りの練習をして登ったかも…
雄山の山頂は鳥居の中らしいですが、私達は若いカップルが幸せな人生を歩むことを祈りつつ、爽やかな気分で社務所を後にしました。


次に向かったのは大汝山(3015m)、立山の主峰は雄山ですが最高峰は大汝山です。
岩伝いの稜線を進むと左手には天然記念物に指定されている氷河地形の山崎カールが見下ろせたそうですが、私は若リーダーについて岩を伝って行くのに気を取られて見ていませんでした。私は岩場を歩くのはそんなに嫌ではありません。
嫌なのは誰でも同じでしょうが、急斜面の登りです。

雄山から30分ほどで大汝休憩所に着きました。ここで百円の有料トイレを借りザックを置いて 大汝山山頂まで少しだけ岩場を登りました。山頂からは美しい剱岳を見ることが出来ました。
それから富士の折立(2999m)に行き、内蔵助カールを通って真砂岳(2861m)に下ったのですが、雪崩で壊れた内蔵助山荘は改修中で、通じる道も閉鎖されていました。
この辺りは下りだったのでお喋りしながら若リーダーについて歩けたのですが、別山手前から又嫌いな登りになりました。

別山山頂(2874m)には祠があり、罰当たりにも私は祠のスグ前にザックを置き、剱岳の眺めが良いと言われている別山北峰(2880m)に向かいました。
北峰から見た剱岳の雄々しい岩峰は、槍ヶ岳とは違った風格と威厳がありました。
眺めていると、その岩峰は私を快く迎えてくれないような不安を感じました。デモ私も剱岳に登りに此処まで来たんです“私は絶対あなたの上に立ちます!”と 誓い祠まで戻りました。途中小さな綺麗な池があり不老さんが「硯の形をしてるから硯池と言うんだよ!」と教えて下さいました。
少し早かったのですが、私たちは祠の横で弁当を食べ今日の宿の剣山荘に向かいました。別山を出発したのは12時5分でした。

大汝山山頂からの剱岳

別山北峰からの剱岳 剱岳を背に記念撮影
 

剣沢の急坂を新剣沢小屋まで下りると、そこからは大小の岩が重なった岩場を登らねばなりませんでした。 急坂を下っている時、昨日剱岳に登ってきたという美人三人娘に会いました。三人とも満足した良い顔をしていました。

剣山荘(2475m)に到着したのは13時38分でした。 この山荘にはシャワー設備があったので早速使わせてもらったのですが、ここで私は大失敗をしてしまいました。
山の上だということを忘れてシャンプーを使ってしまったのです。シャワー室を出る時、次に入って来られた方に「シャンプーが使えないので頭は洗いません」と言われ気がつきました。
何てことをしてしまったのかと後悔しても後のまつりでした。レッドカードです。
部屋に帰って仲間に話したら唖然とされてしまいました。とても恥ずかしかったです。
山が怒ったのか、夕飯の頃から雨が激しく降り出しました。
その時には、明日の9時頃には上がる予報でした。

夕飯の後、若リーダーがザイルと2本の細いロープを取りだされ、私の腰に一本を結び、一本は八の字の様にして私の両足を入れて腰のロープに繋がれました。
それから腰のロープと彼が肩に回したザイルを金具で留め、私が岩場で足を滑らした時の練習をしました。この時の写真を写して貰っておけば良かったです。
これで準備はすべて整いました。
そうしている間も雨は激しさを増すばかりでした。

17時半頃、布団に入ったのですが風も激しく窓を打つ雨音は大きくなる一方でした。
明日は剱岳に登れるのでしょうか?
                        (続きは#115)


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