第34話    『戦後の国民的英雄』

『三種の神器』の話は書きましたが、その中でもテレビの普及に貢献した2人がいました。一人はここに書きます、我々の英雄、『力道山』で、もう一人は、国民的憧れの的となった『正田美智子様』ではないでしょうか??

1955年(昭和30年)2月、日本で初めてのプロレスの本格的な国際試合が3日間にわたって蔵前国技館で行われた。
初日のメーンイベントはタッグ世界チャンピオンのシャープ兄弟組と大相撲出身の力道山光浩(30)、柔道出身の木村政彦(37)組が対戦した60分3本勝負のタッグ戦。勝負は結局引き分けに終わるが、テレビで中継されて、国民の間に熱狂を巻き起こした。

力道山は1939年、相撲界に入門し、関脇まで昇進したが、1950年夏場所を最後に引退、プロレスに転向した。
1952年にアメリカ修行に旅立ち、300戦して、わずか5敗の好成績を収めて帰国。この試合は、いわば凱旋試合であった。外国人レスラーを得意の『空手チョップ』で、つぎつぎと倒してゆく力道山は、敗戦後の日本人の外人コンプレックスを吹き飛ばし、戦後最初の国民的英雄となる。