第27話    『朝鮮戦争』

第2次世界大戦以降、米*ソの間で続いていた核開発合戦に象徴される冷戦が、朝鮮半島を舞台に突如として熱い戦争になったのが朝鮮戦争である。しかし、もう1つ日本にとって重大な意味があったことが、意外にも見過ごされている。

ではなぜ朝鮮戦争が起こったのか?
それは意外にもアメリカ*アチソン国務長官の発言が発端となったと言われている。すなわち、アチソンはナショナルプレスクラブの講演で『アメリカの西大平洋における防衛戦は、アリューシャン列島から、日本列島、沖縄、に至る線である』と、発言した。
コリアは、第2次世界大戦後、ソ連が支援する北朝鮮とアメリカが支援する韓国との2つに分断されていた。
アチソン発言によりソ連は韓国がアメリカの防衛圏内でないと解釈し、ソ連スターリンは、北朝鮮の金日成に南進のゴーサインを出したとされているが、おそらく事実であろう。
 
ソ連、および中国の援助を得ていた北朝鮮軍は圧倒的な勢いを示した。この結果、アメリカ軍は半島南端の釜山まで追いつめられた。
しかし、アメリカは仁川上陸作戦を敢行してソウルを奪還。とうとう、鴨緑江まで共産軍を追い返すところまで持ちこんだ。
この作戦を成功させたのはマッカーサーである。

ところが、朝鮮戦争は終わらなかった。
共産軍勢力は、依然として、旧満州にあり、ソ連、中国内陸部より、いくらでも人員や兵器を補充できた。そこでマッカーサーは、トルーマン大統領に『かっての満州を空襲して、敵の本拠地を完全に粉砕せなければならない。また、東シナ海の港湾を封鎖せなければならない』と、進言した。
しかし、ソ連との原爆戦争に発展することを恐れたトルーマン大統領はこの案を斥け、マッカーサーを解任した。
結局、アメリカ軍は、反撃に出た共産軍に押し戻され、もとの38度線で休戦となった。
そして、この体験はマッカーサーに『明治以後の日本の戦争は祖国防衛戦争だった』という重大な真実を気ずかせたのである。
そして、もう1つの重大な結果を日本にもたらした。それは次回に