第20話   『G.H.Q.の占領政策』

1945年8月末、度重なる空襲と二発の原爆で丸焼けとなった日本に進駐軍がやってきた。マッカーサー率いる連合軍総司令部、すなわち、GHQである。

まず、GHQは出版物や新聞に対して激しい検閲を行った。それは戦前の日本とは比べものにならないほど厳しいものだった。
経済的、精神的ともに、日本人を骨抜きにする政策もあった。
経済的には、財閥解体と農地解放が大きい。言うまでもなく、これらは私有財産を排除する社会主義的政策である。GHQは、戦前から日本にあった社会主義思想に拍車をかけたのである。

また、精神的には、極限まで神社を押さえつける神道指令が下された。神社は、長い歴史のなかで日本人の根本を形作ずけてきたもの、いわば、神社は、日本人の心のよりどころだった。
それに、神道ほど寛容な宗教は他にない。神仏混稀は、八百万の神に対する信仰と仏に対する信仰の融合させたものである。

宗教戦争を繰り返しているヨーロッパ、その他の地域では、考えられないことである。それなのに、GHQは、神社を『侵略をもくろんだ日本』の象徴としてやり玉に挙げ、日本の心から神社を抹消せんとしたのである。