第7話  敗北の予兆

1942年(昭和17年)の、前半までは日本は殆ど勝ち続けた。東南アジアの諸地域は、あらかた日本軍の占領するところとなり、太平洋戦争と言う賭けは成功したかに見えた。

だが、1942年6月、ミッドウエーでの思わぬ大敗を機に戦局が転換し、米軍の本格的な反攻が開始された。8月に米軍が上陸したガダルカナル島から、翌昭和18年(1943年)2月に同島を撤退して以降、日本軍は押される一方の展開となり、敗北の予感は人々の心に暗く忍び寄り始めた。ミッドウエー海戦