「 退任後は調停委員」  (8組 中野 誠)

 私は昨年6月に会社を退任しました。
予てより退任後は少しでも社会に役立つ仕事をしたいと考えて、本年6月より東京家庭裁判所の調停委員を拝命しております。

これは夫婦、親子、親族等の争いで当事者から申立があった場合に、審判官(裁判官)と調停委員(通常男女各1名)が調停委員会を構成して当事者間の話し合いを援助し、争いの解決を目指す仕事です。まだ慣れない仕事ですので苦労しておりますが少しでも社会のお役に立てればと思って頑張っています。

実はこの仕事に就いてから昔を思い出しました。
 

私は兵庫高校を卒業した昭和37年に両親を病気で続けて亡くしました。
その時私は18歳で未成年者のため、姉が後見人になることとなり、二人で東京家庭裁判所に未成年者後見人選任の手続に行った事を思い出したのです。
その当時東京家裁は勝鬨橋の袂にありました。旧海軍経理学校の校舎を仮庁舎として使っておりました。地下鉄はまだ開通しておらず都電で行きました。詳しくは覚えておりませんが暗い教室のような部屋に入っていったと思います。

それから44年後の今年、場所は霞ヶ関に移っていますが、縁あって同じ東京家裁で仕事をさせて頂く事になりました。
人生の偶然と言いますか、巡り合わせと言いますかそんな不思議を思いながら、早く一人前にならねばと考えながら仕事をしております。
                          中野 誠

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